出産といえば、これまでの主流は
「自然分娩」と「帝王切開」でしたね。
日本には古くから「自然分娩神話」もあり
出産の痛みを経験して、初めて母になれる
なんて根拠のないことすら言われていました。
実際に、アメリカやヨーロッパ諸国ほど
「無痛分娩」は認知されておらず
実施できる病院も、大きな総合病院や
最新の設備が整っているクリニックに限られています。
まだまだ根強い「自然分娩神話」のせいで
帝王切開や自然分娩で出産した母親を
ダメ母扱いする人も少なからずいます。
個人的には、どんな出産方法であろうと
立派なことだと思うので、自然分娩神話なんて
早く廃れてなくなればいいのに、とすら思います。
日本人は文化や伝統を重視する民族でもありますから
医療技術の発達によって安心してできるようになった
無痛分娩にも「本当に大丈夫なのかな?」と
思う人も多いのが現実なんです!
ただでさえ気力も体力も限界まで使い果たす
出産ですから、無痛分娩について正しく理解して
あなたが納得できる出産方法を選びましょう!
自然分娩と無痛分娩 痛みはどのくらい違うの?
自然分娩の痛さでよく表現されるのが
「鼻からスイカが出てくる」みたいな感じですよね?
鼻からスイカを出したことはないので
その痛みについてはわかりませんが
自然分娩は、ハッキリ言って痛いです(T_T)
痛いんですが、正直言うと
なんとも表現しづらい痛みなのです・・・。
生理痛の100倍?1000倍?
とにかく、腰がもげるんじゃないかと思うような
鈍く重い痛みが定期的に続くのです・・・。
では、無痛分娩はというと
経験した人が口を揃えて言うのは
「軽い生理痛程度の痛みで、楽に出産できた」と言います。
イギリス王室の、キャサリン妃は
無痛分娩でご出産されたという噂もあります。
ニュースで出産直後のお姿を見たことがある人なら
分かると思いますが、産後すぐなのに
ヒールのある靴を履いて、笑顔で手を振っていましたね。
自然分娩では、正直言って無理です(笑)
イギリスでは70%以上の人が無痛分娩だそうです。
では、日本ではどれぐらいの普及率だとおもいますか?
なんと、たった2%程度なのです!
時間もかからず、産後の体力回復も早いので
個人的には無痛分娩がもっと普及したらいいなと思います。
自然分娩と無痛分娩 それぞれのメリット・デメリット!
ではここで、具体的に自然分娩と無痛分娩の
メリットとデメリットを比較してみましょう!
メリット~自然分娩~
・帝王切開よりも母体の回復が早い
・好きな産院を選ぶことができる
・自然に任せるゆとりをもつことができる
まずは、自然分娩のメリットです。
多く言われるのは、帝王切開よりも
母体の回復が早い、ということです。
翌日には歩けるようになりますから
回復も早いっちゃ早いですよね。
また、自然分娩なら
基本的にどこの産婦人科でも受け入れてくれます。
もちろん、母体に疾病がある場合や
高齢出産、逆子、未熟児など例外を除く場合に限られますが
多くの場合は、自分で選んだ病院で生むことが出来ます。
また、赤ちゃんの生まれたいタイミングにまかせて
自然な流れに任せることで、心にゆとりができることもあります!
メリット~無痛分娩~
・産後の体力回復が早い
・出産中の記憶がしっかり残っている
・出産予定日を決めて予定を立てられる
無痛分娩のメリットは、なんと言っても
陣痛による体力の消耗を軽減できるということです。
麻酔を使って、陣痛の痛みを緩和するので
出産中の記憶もしっかり残っており
「痛すぎて覚えてない」ということもありません。
大切な我が子の一生に一瞬のできごとを
しっかりと目に焼き付けることができます。
また、無痛分娩の多くは予め出産予定日を決める
計画出産が多いのです。
ですから、立会などの予定も立てやすい利点があります。
デメリット~自然分娩~
・強い痛みが続く
・予定日がずれる為、予定を立てづらい
・産後の体力回復に時間がかかる(個人差あり)
自然分娩の最大のデメリットは
陣痛の痛みが強く、長く続くことでしょう。
初産なら、平均12時間程度
経産婦の場合でも、平均7~8時間程度の陣痛を伴います。
また、予定日通りに生まれてくれるとも限りませんし
立会出産を予定していたのに出来なかったなんてことも。
デメリット~無痛分娩~
・無痛分娩できる病院が限られている
・費用が高い
・出産時間が長引く可能性もある
現在、日本で無痛分娩ができる病院は限られており
気に入った病院で出産できません。
さらに、麻酔を使うのでそれだけ費用が高くなります。
相場では、普通分娩+15万円程度らしいです。
麻酔を使って、陣痛の痛みを和らげながらお産するのですが
陣痛の痛みを感じる脊髄の神経と、子宮の収縮を促す神経が近く
微弱陣痛になってしまう可能性があるそうです。
その結果、出産時間が長引いたり
促進剤を使用しなければならなくなることもあるそうですよ。
出産にはそれぞれメリット・デメリットがあり
それを理解した上で決めなければなりません。
病院のホームページなどには
さらに詳しい情報なども掲載していますから
参考にしてみると良いでしょう(^^)
【まとめ】
いかがでしたか?
出産は何度経験しても、その子一人に対して
一生に一度きりの大切なものです。
ママも赤ちゃんも安心してお産に挑めるように
早めにリサーチしてみると良いですね!